今更ながら「転校生」を観ました。
大林宣彦監督。
尾美としのり、小林聡美主演の映画。
小林聡美さんがキュートでチャーミング!
尾美としのりさんもキュートでチャーミング♪
(もはやネタバレも何も無いかなとは思いますが、未見の方がいらした場合のために。
遠慮無く内容について触れていますので、ご注意を)
この作品を観ていて、いろいろジェネレーションギャップを感じました。
女の子は控えめで、おしとやかに。
男の子はべそべそ泣かず、しゃんとしろ!
とか。
女の子が寝るときはネグリジェとか。
(パジャマじゃダメですか?汗)
髪をブラッシングするときには専用のケープがあったりとか。
一美(小林聡美)には、「女の子」に対する「夢」が盛り込まれていた気がします。
私は、小林聡美さんも尾美としのりさんも好き。
尾美さんを初めて認知したのは「鬼平」です。
あれで初めて名前を覚えたんですが、良いお芝居をされる方です。
お話の中のスパイス的な存在だと思います。
「転校生」では陰陽の陰の部分を担っていた気がします。小林聡美さんが「陽」で。
小林聡美さんは「かもめ食堂」で惚れ込んだかも。この方の芯がブレないお芝居が好きなんです。
いったい何で知ったのかもはや忘れましたが、小林聡美さんがこの「転校生」で脱いだと知り、「そりゃあ観なきゃ!!」ということで、チェックしたんです、この作品。
まあ、なんて不純な動機!笑!
ようやく観た感想は「スゴい!」でした。
尾美さんの女の子の仕草、小林さんの男の子の仕草。
それらのイヤミなく、かつ可愛らしさがあるお芝居に、尾美さんと小林さん、本当に入れ替わっちゃったんじゃないの!?って思うぐらい。
もう、どんどん尾美さんが可愛く見えて、仕方ありませんでした。
反対に、小林さんは頼もしくて。(何も考えてないだろう?って感じにも見える。)
あと小林さんの脱ぎっぷりも。
意外に結構、胸をさらしてますね。ビックリしました。
(さぞかし覚悟を決めて、この作品に臨んだんだろうなと思いました。)
会話に「性」を感じさせるものはあるけれど、それも青春映画の青臭さですね。
男の子同士の会話が、中学生の設定のわりに小学生レベルだなと思ったら・・・原作は、小学生の設定なんですね。
だからかな? そのあたりは、年齢設定を上げたぶん、改変しなかったのかな?
でも、最後にもとの体に戻ったときに、男の子が「立ちションする!」はまだしも、それを女の子が「見ててあげる!」はどうなんだ。笑
あと「さよなら、あたし」「さよなら、オレ」はこの作品における名台詞だと思う。
なんだか、じーんとしてしまった。
それと、最後の最後。
走りやめた小林さんがくるりと歩いて帰ろうとし、またくるりと振り向く、あの可愛らしさ!
あれはやられる。
私はやられた。笑。
番外で、一夫(尾美としのり)の母親がちょっと強烈でした。笑
恐るべし、樹木希林さん。
「転校生」は、確かに良質な作品で、今観ても色あせない「何か」がある映画だなと思いました。
また気が向いたら、違う作品を観てみようと思います。
え? 今さら!? っていうようなのを。笑